Goroの神社仏閣・御朱印巡り

東海地方の霊場(お遍路)・お寺・御朱印などを紹介していきます。

どこの巡礼地(霊場)を選んだらいいの?信仰の対象は?何を求めて巡るの?という視点でまとめてみました

 

こんばんは、Goroです。

 

巡礼をしてみたいけど、どこの霊場を選べばいいの?といった疑問が出てきた際に、自分が信仰する対象を何にしたいか?といった視点から選ぶことも一つの選択肢になってくると思います。

本日の記事では、信仰の対象別という視点から、どういった霊場があるのかについて話を進めていきます。

 

「有名な霊場だから」・「自宅から近いから」・「旅行で行きたい場所の近くだから」・「札所の数や距離がちょうど良いから」・・・なども大きな要因になってくると思いますが、今回紹介させていただく「信仰の対象別」という観点も持っていただき、霊場巡りを楽しむ参考にしていただけたら嬉しく思います。

 

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一言に「巡礼」と言っても、信仰の対象もいろいろなものがあります。このブログでは、弘法大師を信仰とする霊場を中心にお伝えしていますが、そのほかにも、観音菩薩薬師如来不動明王を信仰とする霊場が主な対象としてありますので、この4種類の霊場を中心に紹介していきます。

 

 

 

弘法大師信仰の霊場

 

有名な四国八十八ケ所霊場を中心に、真言宗の開祖である「弘法大師空海)」を信仰する霊場になります。ただし、真言宗だけの札所ばかりでなく、天台宗曹洞宗をはじめとしたさまざまな宗派で構成されている霊場もありますので、宗派だけにこだわる必要もないかと思います。

全国にはたくさんの八十八ケ所霊場が存在しますが、その全てが四国霊場を写したものとなります。さかのぼること江戸時代に、四国遍路がブームとなったため、それを受けて日本各地に同じように次々と霊場が誕生していきました。それが現在でも人気を博していることを考えると、巡礼を行う目的などには変化があるものの感慨深いものがあります。

 

 

どういった人にオススメ?

 

弘法大師霊場に関しては、四国遍路をはじめとした「歩き遍路」の文化が根強くありますので、やはり修行の意味合いを持たせたり、自分探しを目的として巡礼したい方にはオススメです。

特に「同行二人」という独特な考え方があり、常に弘法大師がそばで見守ってくれているというもので、一人で行うにしても、実質二人旅をすることで真摯な態度を持ってふるまいを行うことができると思います。空海としての名でも有名で、実際に歴史上存在したことを皆が知っているという点でも、初心者の方でも素直に巡礼を始めていくことができるのではないでしょうか。

 

 

弘法大師霊場の一例を紹介

 

・知多四国八十八ケ所霊場(愛知県)

・小豆島八十八ケ所霊場香川県

篠栗四国八十八ケ所霊場(福岡県)

 

上記三霊場は、「日本三大新四国霊場」とも呼ばれており、弘法大師霊場としては外せない霊場になってきます。その他、下に挙げた一例のように、北海道から九州まで、また、本州から離れた小さな島など、全国各地に霊場が存在しています。

 

・北海道八十八ケ所霊場

奥多摩新四国八十八ケ所霊場(東京都)

・広島新四国八十八ケ所霊場

・九州八十八ケ所百八霊場

・五島八十八ケ所霊場長崎県

 

 

 

観音菩薩信仰の霊場

 

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文字通り、観音菩薩を信仰する霊場となります。仏教伝来とともに日本に伝わった観音菩薩は、「観音さま」として親しまれている仏様ですね。般若心経の冒頭にも登場し、また、阿弥陀如来の脇侍として祀られることも多いです。

音霊場の多くが、33の札所によって構成されていますが、(岐阜県観音菩薩霊場を紹介した際に少し触れましたが)これは観音三十三応現身として、33の姿に化身して人々を救済すると書かれた観音経にちなんだものとなっています。

 

 

どういった人にオススメ?

 

人間をはじめとする全ての生き物を救ってくれる仏様という性質上、どなたにとっても信仰心から巡る意義があると思います。観音経の中にある観音さまの御利益をまとめると、火難・水難・羅刹難・刀杖難・鬼難・枷鎖難・怨賊難の「七難」を免れさせてくれるということになります。しかも、33の姿に化身しながらということで、ほとんど全ての災難や煩悩から救ってくれるということです。

また、札所の数が33ヶ所ということで、四国遍路などの88ヶ所と比較すると巡礼し易いのではないかと思います。ただし、霊場によっては長距離の行程の霊場もたくさんありますので、あくまでも数字的圧倒感から考えると、ということになります。車で巡るなどすれば、札所の数や、観音菩薩という身近で親しみやすさがあることから考えると、比較的トライしやすい霊場ではないかと推測します。

 

 

観音菩薩霊場の一例を紹介

 

・西国三十三観音霊場(関西・中部)

坂東三十三観音霊場(関東)

秩父三十四ケ所観音霊場(埼玉県)

 

まずはなんと言っても、上記3霊場を合わせた「日本百観音」は有名で、一生に一度は巡ってみたい霊場となります。日本百観音の結願は、秩父三十四の水潜寺(34番札所)となっています。

北海道から九州まで、全国600ヶ所以上の観音菩薩霊場があると言われていますので、ここでは例を挙げることはしませんが、自分の住んでいる地域と百観音は是非とも巡っていただきたいところです。ちなみに、韓国や台湾にまで三十三観音霊場があるそうですので驚く限りですね。

 

 

 

薬師如来信仰の霊場

 

薬師如来を安置する寺院を巡る霊場です。薬師如来というと、左手に薬壷をのせて、日光と月光の両菩薩を従えて祀られていることが多いのが特徴です。薬師が立てたと言われている12の誓願の中に、多くの人々の病苦を取り除いて安楽を与えるとある通り、現世利益のありがたい仏として、飛鳥時代より信仰を集めてきました。

 

 

どういった人にオススメ?

 

薬師如来の名前に「薬」があるとおり、また、左手に薬を持っていらっしゃるお姿からも想像できるように、病気平癒を祈願する方(健康祈願)に是非とも巡っていただきたい霊場です。また、薬師の誓った「十二誓願」の中では、精神的苦痛や重圧、苦悩や煩悩の浄化なども説かれていますので、何か苦しみや迷いを持つ方にも巡っていただきたいです。

そもそも巡礼というスタイルそのものが、苦悩や自分と向き合う性質を持ち合わせているわけですから、最も厳かに、かつ誠実に巡る価値のある霊場であると個人的には感じています。薬師如来霊場の札所は、主に49ヶ所・12ヶ所のところが多いです。病気平癒を祈願する際に、薬師の経文を49回唱え、49の灯明を灯して49の旗を掲げるという儀礼にちなんだ数字が「49」であり、先ほど紹介し薬師が立てた誓願にちなんだ数字が「12」ということになります。

 

最近僕が巡った中では、名古屋市東区にある「長尾山 東界寺」の本尊が薬師如来でした。こちらは、耳鼻の平癒に効果があるということで、霊場によっては、さらに細かく平癒を願う対象が分かれていることもありますので、そこから巡礼地を選んでいくのも良いかもしれません。(参考までに)

 

 

 

薬師如来霊場の一例を紹介

 

観音菩薩霊場などに比べると、霊場の数も少なく、新しく開かれた霊場が中心で平成になってから創建された霊場も数多くあります。また、県をまたいだ霊場も数多くあり、いろいろな楽しみ方ができると思います。有名な霊場の一例を挙げておきます。

 

・関東九十一薬師霊場

・中部四十九薬師霊場

・東海四十九薬師霊場

・西国四十九薬師霊場

播州二十一薬師霊場

・九州四十九院薬師霊場

 

 

 

不動明王信仰の霊場

 

「お不動さん」として一般的に親しまれている不動明王不動尊ですが、仏教の信仰対象であり、密教の教主である大日如来の化身といわれています。炎の光背を背負って剣を持ち、目を見開いた憤怒の表情でにらみつけているような姿が印象的ですが、それは衆生を仏教に教化するためといわれています。無意味ににらまれているわけではないと思えば、恐ろしい表情の中にも可愛さがあるような気がしてきませんか?(笑)

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どういった人にオススメ?

 

祈願成就の仏尊として、願い事を書いた護摩木を仏前で焚いて供養する護摩祈祷が広く知られています。中でも、あの険しい顔で、煩悩を払ってくれたり、間違いを正して本来の道へ導いてくれたりします。自分の中にある煩悩やモヤモヤしたものを取り除きたい時に不動明王霊場を巡ってみて下さい

また、基本的には真言宗天台宗密教系寺院で祀られていることが多いですが、禅宗日蓮宗等の寺院においても安置されていますので、宗派にこだわらず幅広く信仰していただけます。

 

 

不動明王霊場の一例を紹介

 

戦後になって開創された霊場が多いため、昭和から平成にかけて創られたものが多くなっています。また札所の数は「36」ヶ所がほとんどですが、基本的な煩悩の数が36とする説、不動尊が率いる36童子にちなんでいる説などがいわれています。

下記に一例を挙げたように、全国各地に満遍なく配置されていますので、お近くの霊場からまずは巡ってみてはいかがでしょうか。

 

・北海道三十六不動尊霊場

・東北三十六不動尊霊場

・関東三十六不動尊霊場

・東海三十六不動尊霊場

・近畿三十六不動尊霊場

四国三十六不動尊霊場

・九州三十六不動尊霊場

 

 

以上、4種類の信仰別での霊場について紹介させていただきました。地域や距離だけではなく、こういった選び方もあるんだなと、一つの参考にしていただけたら幸いです。一つの信仰を対象に全国各地を巡ってみるのも良いと思いますし、4種類の霊場全てを巡ってみようというのも一つの楽しみ方だと思います。

皆さんそれぞれのスタイルで、巡礼・遍路ライフを楽しんでみて下さい。それでは、本日もありがとうございました。