Goroの神社仏閣・御朱印巡り

東海地方の霊場(お遍路)・お寺・御朱印などを紹介していきます。

【巡礼スタイル別】愛知県内でお遍路できる霊場(納経帳・御朱印あり)11選

 

こんにちは、Goroです。

 

本日は、「愛知県でお遍路・巡礼できる霊場」について、紹介していきたいと思います。

かなり力を入れて、実地調査や各媒体・資料を参考に調べていますので、参考にしていただけたら嬉しいです。

 

お遍路と言うと、弘法大師の修行の跡とされる、「四国八十八ケ所霊場」が最も有名ですが、全国各地に弘法大師をゆかりとする霊場がたくさんあります。愛知県内にも、弘法大師をゆかりとするお寺、札所を巡ることができる霊場がたくさんあります

本記事では、納経帳(御朱印帳のようなもの)を持って、御朱印をいただきながらお遍路(巡礼)を楽しむことができる各地の霊場を紹介していきます。

 

四国八十八ヶ所が開創された当時のお遍路は、修行僧などが中心となっていましたが、その後、弘法大師への信仰が高まっていき、日本全国各地から多くの方がお遍路をするようになりました。そして現在では、御朱印がブームとなっている時代背景もあり、より多くの方が、気軽に寺院・仏閣を巡礼する機会が増えてきている印象を受けます

 

本場四国まで行くことはなかなか難しいけど、お遍路をしてみたいという方に、本日紹介する霊場を参考にしていただけたら嬉しく思います。

 

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知多四国八十八ケ所霊場

 

 

どのような霊場なのか?

 

知多四国八十八ケ所となっていますが、88の寺と開山所の3つの寺、番外札所の7つの寺を合わせて、実際には98のお寺を巡ることになります。

愛知県内で最も有名な霊場が、こちらの「知多四国八十八ケ所霊場」です。東海地方にお住まいの方にとっては、知っている方も多いかもしれません。小豆島八十八ケ所(香川県)、篠栗四国八十八ケ所(福岡県)と共に、「日本三大新四国霊場」に数えられることもある有名な霊場となっています。

 

知多四国は文政七年(1809年)に開創され、知多半島をぐるっと一周する順路をとる弘法大師霊場となっています。この霊場は、弘法大師の夢のお告げにより、知多市古見妙楽寺の第13世亮山阿闍梨等によって発願されたと言われています。

 

巡錫(じゅんしゃく)のために、この地を訪れた弘法大師が、

「西浦や 東浦あり 日間賀島 篠島かけて 四国なるらん 」

と詠んだほど、知多の風景が、あまりにも四国に似ていると驚かれたそうです。

 

 

どうやって巡るのか?

 

全行程は194㎞(知多半島をぐるっと一周する)となっています。

名古屋市内からあまり時間のかからない札所もあり、セントレア中部国際空港)からも近い位置にあるため、徒歩はもちろんのこと、自転車や車で巡礼する方も多くなっているようです。

 

また、名鉄の各駅から近い札所も多くあるということで、名古屋鉄道が、「歩いて巡拝(まいる)知多四国」というイベントを開催しており、知多四国霊場全98ヶ寺を19回で巡拝するプログラムが組まれています(2019年現在)。

本場四国におけるお遍路でも、何回かに分けて巡礼する「区切り打ち」は盛んに行われていますので、こういったイベントに参加して、無理なく巡礼されるのも良いかと思います

 

一番札所である曹源寺などにて奉納経(下の写真)をいただくことができ、各札所にて御朱印をいただきながら巡礼することが一般的です。奉納経は1,500円(税込み)で販売されており、納経料(御朱印料)は1ヶ所100円となっています。

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どの札所から始めても問題はありませんが、白衣やすげ笠などを着用することで、よりお遍路気分を味わおうとするのであれば、白装束、すげ笠に関しては、第1番曹源寺、第43番岩屋寺、第71番大智院などで購入することが出来るそうですので、この辺りから始めることをオススメします。

 

詳しくはこちら(知多四国霊場会公式サイト)

http://chita88.jp/%E9%81%8D%E8%B7%AF%E3%81%AE%E5%BF%83%E5%BE%97/

 

 

四国直伝弘法八十八ヶ所霊場尾張八十八ヶ所霊場

 

 

どのような霊場なのか?

 

知多四国八十八ケ所霊場に比べると、知名度は落ちることとなりますが、知多にはもう一つ歴史ある霊場があります。「四国直伝弘法八十八ヶ所霊場」(尾張八十八ヶ所霊場とも呼ばれる)です。

 

こちらの霊場は、大正14年に開設されました(知多四国八十八ケ所霊場の開設からは110年ほど後ということになりますね)。四国に似た風光明媚で温暖なこの知多の地において、弘法大師を奉安し、そのご威徳を慕い奉るという趣旨から、当時の四国八十八ヶ所霊場会の会長であった、別格本山善通寺誕生院の貫主「佐伯宥粲猊下」より、お大師様を直伝されたということです。お大師様生家の子孫から直伝されたというのは、非常に名誉なことですよね。

さらに、こちらの各札所寺院に奉安されている大師像は、この善通寺よりお下げになったということで、本四国の御大師様と同様の御位であると言われているそうです。知多にこんな名誉ある霊場があったとは、僕自身も勉強不足でした。

 

こちらの尾張八十八ヶ所霊場の寺院は、同じ知多半島を中心に配置されてはいますが、知多四国八十八ケ所霊場の札所寺院とは、ほとんどが別の寺院で構成されているそうですので、全く違う体験や楽しみ方が出来ると思います。

そう考えると、知多半島だけで、弘法大師由来の寺院がかなり多く存在するんだと驚きを隠せないところではあります。と同時に、知多半島を何周もしてみたり、効率よく二つの霊場を巡礼してみたりと、個々人で楽しみ方もいろいろあるということになりますね。

 

 

どうやって巡るのか?

 

こちらの霊場でも、知多四国八十八ケ所霊場と同じように、奉納経が1500円で販売されており、「巡拝御案内地図」(納め札つき)も500円で販売されているそうです。

 

他にも、経本・のぼり・輪袈裟などの巡礼グッズが、第1番札所の、鳴海瑞泉寺で販売されていますので、こちらの第1番札所から巡礼されることをオススメします。

第1番札所にふさわしい大きな寺院(名古屋市緑区鳴海町字相原町4)ですので、巡礼のスタート地に立ったと、気が引き締まる気持ちになれるのではないでしょうか。

 

霊場88箇所全体の地図は、「四国直傳弘法大師 尾張八十八ヶ所霊場会」の公式HPをご参考にして下さい。「和尚さんと歩く健康巡拝」というイベントも随時行われているようです。

http://shingetusai.com/maps/

 

 

三河四国霊場

 

愛知県内において、88箇所の札所がある大規模な霊場がもう1つあります。

それが、「三河四国霊場」です。三河四国霊場は、寛永二年(1626年)に、西加茂郷の浦野上人が開創したと言われています。

この霊場の特徴的なところが、ほとんどの寺院が札所を2ヶ所兼務しているということです。つまり、札所は八十八ヶ所あるわけですが、実際に巡る霊場としては四十九ヶ所となりますので、本場の四国遍路や知多四国に比べると、比較的巡礼しやすい霊場ということになると思います。

 

こちらも、他の霊場と同じように、専用の奉納経があります。

 

第1番札所である知立市総持寺を始めとし、知立市刈谷市豊田市岡崎市豊川市蒲郡市西尾市碧南市と、まさに三河の8都市を巡る構成となっています。

公式HPは無いようでしたので、寺院の一覧は、岡崎市にある「愛知屋仏壇本舗」さんのHPをご参考下さい。

http://www.aichiya.co.jp/round/round1.html

 

 

愛知県にある二十一ヶ所霊場

 

ここまで、八十八ヶ所霊場について紹介してきましたが、もう少し簡単に巡礼したいという方のために、愛知県で巡ることのできる2つの21箇所霊場について紹介したいと思います。

 

 

名古屋二十一大師霊場

 

こちらは、名前の通り名古屋市内のみで巡ることのできる霊場です。

戦後復興により、名古屋市内の寺院を、改めて札所と選定し、名古屋二十一大師霊場として再興しました。

こちらの霊場もHPなどがありませんので、手前味噌ではありますが、僕がまとめた記事(記事の一部にはなりますが)が一番詳しいと思いますので、こちらをご参考下さい。

 

www.goro56-henro.com

 

 

 

豊鳳二十一ヶ所霊場

 

こちらは、豊橋市豊川市新城市の3つの市をまたぐ霊場です。

別名、「豊鳳沿線開運大師」・「開運大師霊場」とも呼ばれています。豊橋市から、かつての鳳来町(ほうらいちょう)を結んだところに札所が点在しているため、この名がついたのでしょう。国鉄が買収するまで、鳳來寺鐵道と呼ばれた鉄道があったようです。

 

ここまで紹介してきた他の霊場と同じように、印刷済みの霊場専用奉納経(納経帳)があり、別格霊場と番外霊場を加え、実際には、全部で23札所からなる霊場となります。

知多の霊場と同じように、「弘法大師」の入ったのぼり旗が所々に出てきますので、巡礼をしていく上で勇気づけられると思います。

 

 

 

愛知県にある三弘法霊場

 

88箇所、21箇所と紹介してきましたが、愛知県にはなんと、3箇所のみで完結する霊場も2つあるのです。名古屋地区と三河地区で、それぞれ3寺院がほどよい距離感にありますので、まずはこちらの三弘法霊場から巡礼してみるのも良いかもしれません。

 

 

名古屋三弘法霊場

 

こちらは、昭和6年(1931年)1月21日に開創された霊場ということで、21日を選んだのは、やはり弘法大師の月命日を意識されたのでしょうか。

3箇所のみとなりますが、こちらの霊場でも、他の霊場と同じように、専用の奉納経が用意されております(500円にて)

 

【名古屋三弘法】

第一番札所 如意山 宝珠院 厄除大師  名古屋市中川区

第二番札所 宝生山 弁天寺 開運大師  名古屋市港区

第三番札所 臨江山 善光寺 導き大師     名古屋市港区

 

3つの寺院それぞれに、弘法大師の通称がついているのが面白いですね。

1・2番札所は、名古屋二十一大師を兼ねていますので、同時に巡ってみても良いかもしれませんね。

ちなみにですが、二番札所の弁天寺に関して、開運にご利益があるとされている開運大師をまつる寺院は大変希少で、同じく愛知県の「良福禅寺」、埼玉県の「埼玉厄除け開運大師」と並んで、日本三大開運大師と呼ばれているそうです。

 

 

三河三弘法霊場

 

こちらは、810~824年に開創された歴史ある霊場で、弘法大師が815年に、関東巡錫の途中に、現在の一番札所の遍照院の場所にて一か月程この地に滞在し、その間に自ら彫り上げたとされる大師像が三体あり、安置されている三寺を三河三弘法としております。

こちらの霊場でも、専用の奉納経が用意されております

 

三河三弘法】

第一番札所 弘法山 遍照院 見返り弘法大師  知立市

第二番札所 大仙山 西福寺 見送り弘法大師  刈谷市

第三番札所 天目山 密蔵院 流涕弘法大師   刈谷市

 

こちらも名古屋三弘法と同じよう、に弘法大師の通称がついていますが、それぞれ、大師像が右に振り向いた様なお姿から見返弘法大師、去り行く大師を見送ったということで見送弘法大師、大師との別れの際涙を流したということで流涕弘法大師と呼ばれています。

 

一番札所の遍照院では、弘法大師が自身で建立された因縁から、1200年もの長い間守り続けられたまま今日に至っており、毎月の御命日には、生活雑貨を始め食料品、骨董品等の露店が数百も連なり、知立駅から寺院境内まで並ぶそうです。

http://henjoin.com/ (知立 弘法山 遍照院のHPより)

 

また、三河三弘法全てが、前述の三河四国霊場に含まれているので、三河新四国を巡礼される方は、納経帳を2霊場分そろえて巡るのも良いかもしれません。

 

 

 

覚王山八十八ヶ所霊場

 

ここまで88箇所、21箇所、3箇所と紹介してきましたが、なんと1箇所だけで、しかも四国の八十八ヶ所と同じご利益があると言われている霊場があります。

それが、ここで紹介する「覚王山八十八ヶ所霊場」です。

 

日泰寺の広い境内(十万坪)に、四国八十八ヶ所霊場が模移され、各像も安置されて

います。明治42年から大正初めにかけて、各札所が開所されました。

覚王山日泰寺と言えば、名古屋で知らない人はいないくらい有名なお寺なわけですが、日本で唯一の、いずれの宗派にも属さない日本の全仏教徒のための寺院であり、明治37年(1904年)に建立されました。

 

 

そんな日泰寺では、毎月21日に、弘法大師の縁日として、境内に露店が出店され終日賑わうわけですが、縁日のその日に、日泰寺周辺にあるミニ八十八ヶ所巡りも開催されます。

ここで注意してほしのが、このミニ八十八ヶ所巡りができるのは、毎月21日だけということです。札所によっては、午後2時には閉めてしまうところもあるそうですので、できれば午前中に結願を目指していただいた方が無難かと思われます。

 

八十八ヶ所は、日泰寺から北東の同寺墓地にわたっての範囲内に、いくつかのエリアに分かれて(下の写真参考)小さなお堂や石仏群が点在しています。巡礼する際には、お賽銭にする一円玉をたくさん持って各札所を巡るのが通例となっているようです。

 

四国遍路になぞらえた、こういったミニ八十八ヶ所巡りは、全国にいくつかありますが、県全体にまたがっていたり、県を越えて広い範囲に分散したものが普通です。また、一つの寺の境内に、お砂踏み霊場という形で存在していることが多いです。そう考えると、この覚王山八十八ヶ所霊場は、ご利益を得るということだけに絞って考えれば、非常にお手軽に巡礼できる霊場ということができます。

四国のお遍路や、これまで見てきた愛知県各地の霊場を回るのは難しい、まずは試しにお遍路してみたいという方は、こちらの霊場をまずは巡ってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

愛知県で「お砂踏み」ができる寺院

 

最後に、一つの寺院内でお砂踏みができる有名な寺院を紹介します。

四国でのお遍路が出来ない人のために、四国八十八ヶ所霊場の「お砂」をそれぞれ集められたものであり、八十八ヶ所のお砂を踏みながら「南無大師遍照金剛」と唱えて行うことで、四国遍路と同じご利益を得ることができるとされています。

 

 

真言宗智山派 せんき薬師 西福院

 

病氣平癒がん封じ祈祷と水子供養の寺として有名な「せんき薬師」さんです。

こちらのお寺では、毎年5月18~21日にお砂踏みを開催しており、今年は、「令和初の四国八十八ヶ所霊場 お砂ふみ」と称して開催されます。お砂ふみでは、各寺のご本尊様のお軸やお供え物(お花、果物、お餅、水、お線香)をしますが、こちらのお寺では、ガラス製のカップローソクもお供えすることが特徴です。

今年も、2週間後とせまっていますので、是非体験してみてはいかがでしょうか。

 

詳細は公式HPをご参考下さい。

https://www.senki894.com/第43回

 

〇住 所  愛知県稲沢市大塚南3-28

〇電 話  0587-32-2531

〇アクセス JR東海道本線稲沢駅下車、タクシーで約10分

      名鉄本線・国府宮駅下車、タクシーで約5分

 

 

高野山真言宗 瑞穂山 金龍寺

 

こちらのお寺は、名古屋21大師の第19番札所にもなっている寺院ですが、「金龍寺の新春お砂ふみ一願めぐり」と称して、毎年1月の第2日曜日にお砂踏みを開催しています。

今年はもう終了していますが、毎年行われていますので、年の始めに皆さんも行ってみてはいかがでしょうか。

 

詳細は公式HPをご参考下さい。

http://www.nagoya-kinryuji.com/osunafumi.html

 

〇住 所  愛知県名古屋市瑞穂区亀城町5-31

〇電 話  052-881-5261

〇アクセス 地下鉄桜通線「桜山駅」5番出口から徒歩12分

 

 

真言宗智山派 如意山 福生

 

一年中できるお砂踏みはないのか?という方はこちらをどうぞ。

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こちらのお寺は、名古屋21大師の第5番札所となっている寺院です。先日、僕が実際に体験してきた箇所です。1つの場所で、88ヶ所分のお砂踏みができますので、是非体験しに行ってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか。愛知県内にある霊場を、エリア・規模・札所の数など、多岐に渡る霊場を紹介させていただきましたので、皆さんもご自身のスタイルに合わせて、各地の巡礼を始めてみてはいかがでしょうか。本日の記事が参考になれば幸いです。